第85章 謎の不審者
久しぶりにのんびりこんのすけと話をし、私は楽しい時間を過ごした。
『はぁ、癒された…』
こんのすけは最初の頃からずっと一緒だし、やっぱり話してると落ち着くよなぁ…なんて思いながら縁側に出て庭を眺めていれば、庭にある落ち葉に目がいった。
……あんなに落ち葉あったっけ?
最近ゆっくり本丸の庭とか見る機会なかったからなぁ…
よしっ、時間空いてるし落ち葉でも掃きますか!
私は靴を履き庭に出れば、竹のホウキを手に取れば落ち葉を一箇所に集めるように掃いていく。
たまには本丸の掃除とか庭の手入れもしなきゃなぁ…
そう思いながらホウキで掃除をしていれば、縁側から誰かに声をかけられた。
蛍丸「おーい、主ー」
縁側から手を振りながらこちらに声を掛けてきたのは愛しの蛍丸だった。
はぁぁ…ほたるん…今日も今日とて可愛いね…本当に。
私は蛍丸の可愛さに悶えながらも手を振り返す。
すると蛍丸は庭に出てきて側まで来てくれた。
蛍丸「何してるの?」
『あぁ、ちょっと庭の落ち葉が気になって掃除してたんだよね〜』
蛍丸「ふーん、偉いね」
ぐふっ…!待ってください、かわい子ちゃんに偉いとか言われた…あぁぁぁ、一気に疲れが吹っ飛んだ…!!!ありがとうほたるん!!!
ほたるん…癒しをありがとう…
蛍丸から貰った癒しを噛み締めていれば、愛染くんと明石くんも縁側に来ていた。
愛染「主さーん!オレも手伝うよ!」
『えっ、いいの!?助かるよ〜!』
なんだこのショタくん達は…いい子すぎて主泣いちゃう!!!
愛染くんも明石くんも庭に出てくれば竹ほうきを手に落ち葉を掃いてくれる。
明石「自分らもあんまり庭とか見ぃへんけど、…すごい落ち葉やなぁ」
『私も驚いたよ…って、明石が自ら手伝いとか珍しすぎない?明日槍でも降ってくる?なんか不吉…』
明石「失礼ちゃいます?それ」
『だって普段ぐーたらしてるからさぁ…珍しすぎて主びっくり』
そんな他愛のない話をしながら皆で落ち葉の掃除を進めた。