第84章 本丸の買い出し
大般若「やっぱり俺の勘が当たってたかな」
太郎「勘?」
大般若「ずっと背後に気配がしていてね。また主が狙われたら大変だと思って様子を見ていたんだけど…気の所為じゃなかったみたいだね」
静形「…だから念入りに戸締りを…」
『いや、その…大般若が背後ばっかり気にしてたから…後ろを見てみたらめっちゃこっち見てる人が居てさ…ちょっと怖くなって…』
大般若の言葉に図星を突かれ誤魔化すことをやめた。
そして、背後にいた人と目が合って怖かったと苦笑いを浮かべながら正直に話した。
すると太郎さんは私の頭を優しく撫でてくれる。
太郎「怖い事は怖いって言っていいんですよ。一人で抱え込まないでください…」
はぁぁ…太郎さんの優しさが温かすぎて泣ける…!!!
『ご、ごめん…でもこんなこと言ったらまた皆を不安にさせちゃうかな…とか思ったり…』
次郎「バカだねぇ…アンタになんかあった方がアタシらは怖いよ?」
南泉「主はオレらが守ってやる!…にゃー」
いい子しかいない…なんだろうこの平和な空間は…心が綺麗に浄化される気がする…。
まぁさっきの人も流石に本丸までは追ってこないと思うけど…
って、追ってきたらストーカーとして訴えるけどね???
政府に処罰してもらうけど?いいよね???
危機は突然やって来るって言うことを学んだから、油断せずに細心の注意をはらわないと。
『多分大丈夫だと思うけど、一応皆も気を付けてね?知らない人が来たら門は絶対に開けないように!』
静形「…わかった」
『まぁ、この事は一応こんのすけにも報告しておくから一旦部屋に戻るね?』
大般若「あぁ、そうしてくれ」
皆に一言残せば、私はこんのすけに相談をするために1度自室へと戻った。