第84章 本丸の買い出し
その後、何も無く私たちは本丸に到着した。
さっきの変質者の件もあるし…、一応門はしっかり閉めておこう…。
私は戸締りをした後、皆と一緒に本丸に入れば買ってきた荷物を広間まで運んだ。
『ただいま〜』
広間に来れば、次郎と太郎がのんびりお茶飲みをしているところだった。
次郎「あれ?出掛けてたのかい?」
『あ、うん!買い出し頼まれてて、皆と一緒に買い出しに行ってたんだ〜』
太郎「お疲れ様です。荷物持ちますよ」
そう言って手に持っていた荷物を代わりに持って台所へ運んでくれる太郎さん。
あぁ、優しさが身に染みる…
『ありがとう太郎さん、助かる!』
浦島「買い物組みんなお疲れ!それじゃ、俺部屋戻る!」
『あ、浦島お手伝いありがとね?ゆっくり休んでねっ』
浦島が部屋に戻るのを見送れば後ろから静形に話しかけられた。
静形「主…」
『ん?どうしたの?』
静形「いや、今日は念入りに戸締りをしていたからどうしたのかと思ってな…」
『あー…いや、そんなことはないよ…?いつも通りだよ!』
やっぱり念入りに戸締りしたのバレたか…
いつもはそんなにガッツリ戸締りしないからなぁ…
皆のこと不安にさせない為にも何とか誤魔化さないと…!
『……えっと、なんか戸の締りが悪いかなって…思って…』
大般若「…………目が泳いでるぞ」
『なぬっ…!?き、気の所為だよ!!!』
次郎「あっはははは、主は本当に嘘が下手だね〜。戸締りするってことは…誰かに追われてたりする感じ?」
『い、いや!そんなことない…!』
太郎「…何故そんなに慌ててるのですか?」
『あ、慌ててはないけど……』
やばい…これ隠しきれてないじゃん???
私ってこんなに嘘苦手だっだっけ??
皆の目線がめちゃくちゃ痛い……
そんな中、私が気まずそうにしていれば、大般若が口を開いた。