第84章 本丸の買い出し
大般若「何かお困りかい?」
『あ、大般若!いい所に!今から買い出しに行くんだけど手伝ってくれない?』
大般若「まぁ、予定もない事だし付き合ってあげるよ」
本丸の刀剣に予定ってあるんだっけ?
うちの本丸はあんまり出撃するタイプの本丸じゃないからいつでも暇なような気はするけど、ここはあえて触れないでおこう。そうしよ。
大般若と話していれば、我が本丸の猫が近寄ってきた。
南泉「買い物ならオレも手伝うぜ」
『え、ほんと!?ありがとう、めちゃくちゃ助かる!主を助けてくれるいい子だ〜…』
私は南泉の顎を撫でながらほっこりする。
すると南泉も嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らした
本当に猫だなぁ、この子は…癒される〜
そんな様子を影から見てくる人物がいた。
?「………………」
南泉の顎を撫でている途中にふと目に入った人物。
隠れていても意味がないほどに大きい体が見えた。
『ちょっと、それ隠れてるつもり?』
静形「…バレていたか…」
『そりゃ…ね?薙刀だし大きいし』
静形はそっと物陰から出てくれば、あまり私の傍には寄ってこない。
何となく静形とは距離感を感じるんだよね〜…
あ、これを機によりも深めちゃえばいいのでは!?
一緒に買い物に行けば心の距離も縮まるかもしれない!
『あのさ、今から買い出し行くんだけど静形も手伝ってくれない?』
静形「え、俺も行っていいのか?」
『もちろん!人数多い方が助かるし』
その言葉に静形は嬉しそうな顔をした。
見た目はかっこよくて少しエッチだけど、やっぱりうちの刀剣は可愛い所も兼ね備えている…最高か
自分の刀剣を尊いと思いつつ、私を含めた5人で買い出しに行くことにした。