第84章 本丸の買い出し
あれから皆と柿を食べながらお茶会をした。
楽しく有意義な時間を過ごし皆と解散し、部屋に戻ろうと廊下を歩いていればいきなり後ろから声を掛けられる。
歌仙「主、ちょっといいかい?」
『あ、歌仙。どうしたの?』
歌仙「主が旅行中に本丸内で足りない物が出てきてしまってね…買い出しに行きたいんだけど……って、その手どうしたんだい!?」
歌仙は私の手を見るなり怪我に気づき、そのまま手を取りなでなでなんてしてくる。
『あ、さっきちょっと包丁で切っちゃってね…』
歌仙「僕に言ってくれれば僕がやったのに…今後主は料理禁止だからね」
なにぃぃぃ、料理禁止だとぉぉぉぉお!?!?!?
皮むきは苦手だけど料理するのは好きなんだよ私…禁止なんて言わないでおくれよ……
てか過保護すぎない???
『だ、大丈夫だよ!このくらい…』
歌仙「食べたいものがあれば僕が作るから言ってくれ。主に無理はさせられないからね」
『あ、ありがとう…歌仙。…と、本題は本丸の買い出しだっけ?』
歌仙「あぁ、主が元気なら他の刀剣と行ってきてきてもらおうかと思ったんだけど……その手じゃ無理だね」
『他の刀剣に手伝ってもらえれば行けるよ!任せて!』
歌仙「本当かい?なら頼もうかな。買い足したいものはこのメモに書いておいたから」
そう言って歌仙からメモを受け取る。
結構買うもの多そうだなぁ…手伝ってくれる刀剣を探さなくちゃ!
私は歌仙と別れて買い物チームとしてスカウトしに行く事にした。