第10章 新 た な 刀 の お 手 入 れ
燭台切「どうして初対面なのにそんなに敵対心むき出しなんだい?」
鶴丸「俺は人間なんてもうごめんだからな。刀だからって粗末な扱いを受けて、審神者が居なくなったと思えば新しい奴がいつの間にか馴染んでる。それが心底腹立たしい…俺はこいつを認める気はない。三日月だってそうだ」
ん?三日月?三日月ってあの三日月だよね?
この白い奴なんか勘違いしてないか?
『え?三日月は私の大切な仲間だよ?』
私の言葉に目を見開く鶴丸。
鶴丸「…三日月が…キミの?…嘘だ…だって昨日まで…」
『私は昨日の夜に仲良くなったんだもん』
鶴丸「…お前、みんなに何をしたんだ!!」
『え、ちょ…!!』
いきなり鶴丸は私の胸倉を掴みかかってきた。
その勢いに私は耐え切れずに体制を崩して鶴丸と一緒にそのまま倒れ、鶴丸が私に馬乗りしている体制になった
燭台切「鶴ちゃん…!やめなって!」
鶴丸「うるさい…!光坊は黙っていてくれ!」
慌てて光忠が止めに入るが、鶴丸に押し返されどうにも手出しが出来ないでいる。
倶利伽羅「チッ……めんどくせっ………」
鶴丸「キミが落とし穴に落ちた時は好都合だと思った…そのまま埋めてしまえば、審神者なんて居なくなるって…。でも、三日月は言った…お前を殺してもまた新しい審神者が政府から送り込まれてくるって…俺たちはいつになった自由になれるんだ?なぁ、教えてくれよ……っ」
鶴丸は私に馬乗りになり胸倉を掴みながら苦しそうに問いかけてくる。