第83章 荒れる本丸
振り返れば小夜ちゃんが立っていた。
『あっ、小夜ちゃん!』
小夜「主が帰ってきたって聞いたから…」
私が帰ってきたという噂を聞き付けて来てくれたらしい。
なんていい子なの…!!!小夜ちゃん!!!
可愛い…可愛いので今すぐ抱きしめさせてください小夜ちゃん…いいよね?ここの主だしそれくらいいいよね???
私は会いに来てくれた小夜ちゃんの可愛さに抱きつこうとすれば、私と小夜ちゃんの間に手を入れられ誰かに妨害された。
宗三「お小夜に触らないでください」
『なっ…!!!』
私と小夜ちゃんの間を邪魔してきたのは宗三だった。
ってか、いつの間に宗三居たの…!?
さっきまでいなかったけど…!!!
宗三の後ろを見れば、江雪も居た
『江雪も居たの???いつの間に?』
江雪「お小夜が貴女に会いに行くと言っていたので………私も着いてきました……」
小夜ちゃん…!やっぱり会いに来てくれたんだね…!!!
はぁ…今すぐにでも抱きしめたい…!!!
なのに……宗三が邪魔をする!!!なぜ!!!
『小夜ちゃん……ギューってしていい???』
もう本人から許可を貰うしか手段がない!
私の言葉に宗三は嫌そうな顔をする。
そんな顔したって小夜ちゃんがいいよって言えば私の勝ちだもんね!!!
すると小夜ちゃんは少し俯きながら口を開いた。
小夜「主なら……別にいい……」
宗三「!?お小夜……!?」
『やったー!!!小夜ちゃん大好き!!!』
私は本人から許可を貰い思いっきりギューッと抱きしめた。
可愛すぎてすりすりまでしてしまう。
小夜ちゃんも抱きしめさせてくれたり、不器用ながらに甘えてきてくれるところとか…前と比べるとすごく成長したし、主の私に心開いてくれてるなって感じる。
宗三が悔しそうにする中、小夜ちゃんは私を抱き締め返してくれる。
か、可愛い……ショタ最強〜……!!!