第83章 荒れる本丸
『皆にお土産買ってきたんだけど…皆は部屋?』
亀甲「多分部屋じゃないかな」
『そっか…』
いつもなら主が帰ってきたって短刀ちゃん達が出てくるはずなんだけど…本丸自体がしんみりしててちょっと不気味なんだけど?
でも亀甲はここにいるし…異変もないよね…?
えっ、主超絶寂しい…!!!!
『亀甲、抱擁は後にしてもらってもいい?とりあえず中に入ろ?』
長谷部「そうですね、とりあえず荷物を下ろさないと…。そう言うことだからさっさと離れろ亀甲」
亀甲「あぁ、また放置プレイだね!?それがご主人様の愛ならばぼくは大歓迎だよ!」
『はいはい…わかったから』
亀甲は相変らずだな…
とりあえずみんなの様子が気になるから広間に行ってみるかな…
私は長谷部に荷物を運んでもらいながら広間へと向かった。
広間に向かう最中も誰一人話し声も聞こえずに本当に奇妙でしかない。
『随分と静かだよね…?』
長谷部「そうですね…不気味なくらいに」
亀甲「2日くらいこんな感じだよ」
『えっ、2日も!?』
2日ってゆうと…私と長谷部が旅行に行く日から今までってこと?
………私がいない間に何があったんだ…!!!
そんなことを考えていればあっという間に広間へと到着した。
『…………え?』
広間に来れば誰かいるかと思ったが誰の姿も見えなかった。
『いや、待って。殺風景にも程があるよね?この本丸って何人住んでるんだっけ?そんだけ住んでてこんな殺風景ってある!?』
亀甲「まぁ、賑わいはないね!」
『はぁ…ちょっと本丸開けただけでこんなことに…。ちょっと心配だからお土産配りながら皆の様子を見てくるよ…』
長谷部「主、お供しましょうか?」
『いや、私一人で大丈夫。長谷部はゆっくり休んで?』
長谷部「わ、分かりました…」
私は買ってきたお菓子の袋を腕にぶら下げて皆の様子を見る為に部屋に向かった。