第83章 荒れる本丸
『お土産も沢山買えたし、皆も喜んでくれるかな〜』
長谷部「えぇ、そうですね。主からのお土産とあれば喜ぶのは間違いなしですよ」
『そうかな?喜んでくれるといいな』
私たちは本丸の皆へお土産を沢山買い、旅館を後にした。
今回は長谷部を優遇してしまって皆グレてるかもしれないけど、お土産沢山買えたし皆にあげなきゃね
一番喜ぶのは包丁くんかな〜、きっと。
そんなことを考えていれば頬が緩む
短い時間離れただけでも暫く会ってない感覚になるから恐ろしい
早く皆に会いたいな
長谷部と他愛のない会話をしながら帰り道歩いていればあっという間に本丸に到着した
『はぁ、すごい久しぶりに感じる』
長谷部「そうですね、またいつもの日常に戻りますね?」
『嬉しいような…なんというか…』
審神者になる前は大人数で生活するなんて有り得なかったけど今はだいぶ慣れた気がするけど、やっぱりたまに疲れることはある…いや、いつも疲れるか…楽しいけど。
本丸の正門を開き敷地内に入れば、玄関から飛び出しこちらに走ってくる人物が目に入った
亀甲「ご主人様!!!!!おかえりなさい!!!」
飛び出し走ってきたのは亀甲
私の傍に来るなり嬉しそうに目をキラキラさせている
うん、耳としっぽが見える
イッヌにしか見えないんだけど?
帰ってきたそうそう賑やかなこと…!
『た、ただいま…』
亀甲「ご主人様の帰りをずっと待っていたよ!」
『あ…っと、待たせてごめん?』
待たせてごめんって何!
ペットじゃないんだから…!
亀甲「ご主人様…抱擁してもいいかい?」
『もう抱擁されてるけどね???』
私に問いかけながらも既に抱擁してくる亀甲
抱擁していいか聞いてるけど手が先に出てるじゃんこの子
まぁ、可愛いからいいか…