第82章 温泉旅行
『は、長谷部?』
え、なにこれなにこれ…!
裸で抱きつかれたら私だって照れるよ?
直に体温感じるし…!!!
もしかして甘えたモード???
いや、ここで!?
部屋に帰ってからにしようよ…身が持たないよ私は!
『長谷部…あの、ちょ、どうした!?甘えるなら部屋に帰ってからでも…!』
長谷部「…!す、すみません主…いきなりこんなこと…。何だか主の背中を見ていたら…より愛おしく感じてしまって」
『い、愛おしく…?』
長谷部「えぇ。こんな小さい身体で俺たちの主として頑張ってくれていると考えたらもう……」
そう言いながら抱きしめる力を強める長谷部
ちょ、苦しいのだが…!?
裸で抱きしめるのは勘弁して……!!!
すっごいえちえちだから…!!!
『わ、わかったから…!一旦離れよ!心臓飛び出る!』
長谷部「!?は、はい、すみません主…。すっかり身体が冷えてしまいましたね。湯に入りましょうか」
抱きついていたが私の言葉に少し慌てたように長谷部はそっと離れてくれた
そして泡のついた背中を流してくれる
どこまでも紳士だなぁ、なんて思いながら鏡越しに長谷部を見ていれば、湯船へと手を引いて連れていってくれる
長谷部「温まったら夕食にしましょう。ここの料理は美味しいらしいので」
『あ、うん!本丸にいる皆には申し訳ないけど、美味しいもの沢山食べようね?』
長谷部「えぇ、たまには息抜きも必要ですからね」
温かい湯船に長谷部と2人で浸かりながら他愛のない話を交わす
本丸の皆にお土産も買っていかないとなぁ…
今頃皆何してるんだろう…。