第82章 温泉旅行
先程から長谷部が外の方ばかりを気にしている
外に何か気になるものでもあるのかな?
『長谷部?』
長谷部「あ、はい!なんでしょう」
『いや、さっきからあっちばっかり見てるけど…何か気になることでもあった?』
すると長谷部は苦笑いを浮かべた
長谷部「いえ、その…奴らがいた気がして…」
『奴ら?』
長谷部「本丸の奴らです。似たような声が聞こえて…」
『まさか…ここまで追っては来ないでしょ!』
追ってきてたとしたらサーチ力凄すぎでしょ!
旅館も教えてないし来てるはずないない
長谷部「主、少し早いですが温泉なんてどうでしょうか」
『お、いいね温泉!長谷部一緒に入るー?』
長谷部「えっ…!?いや、あの…まぁ主と入れたら本望ですが…ってすみません主…!」
『長谷部がいいなら私はいいよ?一緒に入ろ』
長谷部「ほ、本当ですか…?」
『うん。背中くらい流してあげるよ!』
長谷部「い、いや…それは俺が…!」
『じゃあ背中洗いっこしよ!』
長谷部「っ…」
長谷部は見る見る顔を真っ赤にさせて俯いてしまった
一緒にお風呂入るとかもう慣れてしまった
本丸の皆はもう家族みたいなものだし特に恥ずかしさも無くなってきている
でも長谷部からしたらやっぱり恥ずかしいんだろうなぁ…
そんなことを思いつつ、長谷部と共に足湯から上がれば温泉に入るため一旦部屋へと戻った
大和守「あーあ、行っちゃった…」
加州「はぁ…帰ろっか…」
一行は諦めたかのようにガッカリしながら本丸へと帰って行ったのであった