第81章 長谷部の悩み事
長谷部「昨日主が温泉旅行に行きたいと言っていたので、どこにしようか色々考えていまして…」
そう言うと、長谷部はどこからか旅館の資料を何枚か出して私に見せてきた
『………温泉旅行?』
長谷部「えぇ、主が俺と二人で温泉旅行に行きたいと言ってくださったので、徹夜で旅館を探していたんです!」
………えっ、私そんな事言った?
てか温泉旅行ってなんの話…え???
待って、記憶にない…!!!
でもこんな長谷部の輝いた瞳を見たら知らないとは言えない…ここは話を合わせておくべき?合わせるべきだよね…?うん、合わせよ、そうしよ…!
そんな様子の私を見て首を傾げる長谷部が話しかけてきた
長谷部「主?」
『へ?あ、う、うん!温泉旅行!行きたい!長谷部と!』
長谷部「主…」
私の言葉に長谷部は目をキラキラさせながら喜んでいる様子だった
そんな嬉しそうにされたら…もうなんか温泉旅行の話わかんない私はすっごい罪悪感なんだけど…!
長谷部「あ、主!ここなんてどうでしょうか!」
そう言って長谷部は旅館の資料を私に見せてきた
『…何この旅館、すっごい高級感…』
長谷部「主と行くならやはりいい旅館をと思いまして…!」
いい旅館なのはいいけど、お金出すのって私だよね?そうだよね?刀剣はお金ほぼ持ってないもんね?
まぁ…折角徹夜するまで探してくれたんだからそこは言わないでおくけど…