第81章 長谷部の悩み事
あれから私達はのんびりとお茶を飲みながら皆と話をしていればあっという間に数時間が経った
すると、廊下からパタパタと足音が聞こえてきた
三日月「誰か起きてきたか」
小烏丸「そうだな」
そんなことを話していれば、広間の扉がずっと開いた
そしてそこに立っていたのは長谷部だった
長谷部「おはよう…って、主!?」
『あ、長谷部おはよ!』
長谷部「ど、どうして主が…!?」
『今日はいつもより早く目覚めちゃって…』
長谷部「そ、そうでしたか…。朝から主のお顔が見れるなんて…」
…朝から私の顔なんて見て何も得しないと思うけど…なんて思いながら長谷部を見ていれば、長谷部の目の下に薄らとクマが出来ているのが見えた
『長谷部?』
長谷部「はい、どうなさいましたか、主!」
『あ、いや。目の下にクマが出来てるなぁと思って』
三日月「確かに…言われてみればクマが出来ているな?」
長谷部「い、いや…これは……」
『寝てないの?眠れなかった?なんか悩み事?』
長谷部「悩みというか…その……」
『私でよければ聞くけど……』
そう言うと、長谷部はいうか言わないか迷ったように顔を強ばらせた
数分後、話す気になってくれたのか、私の傍に腰を下ろした