第80章 おかえりなさい
あれから私は粟田口の部屋の前に来た
はぁ…なんかすごく緊張するな…
久しぶりに会うし?どんな顔しよう…
そう思いながら、私はバッと部屋の襖を開けた
『皆…!遊ぼう…!!!』
すると、部屋にいた短刀達は顔を青くしてフリーズしてしまった
…………え?何この雰囲気……
皆変な顔してどうしたの?
不思議に思いながら皆の顔を見ていれば、乱ちゃんが私の目の前に来た
乱「今は遊べない…!部屋に入ってこないで…!」
『えっ…?』
え?えええ!?なんで!?
やっぱり私のこと恨んでるの…?
主悲しい……心に傷が……っ
平野「すみません…主様」
そう言って、私を廊下まで追いやれば平野はすぐに襖を閉じた
『……………………』
え…まじで?なんで…?
皆冷たくない?なんでなの?
短刀ちゃん達に冷たくされたの初めてすぎて…悲しくなる……
いつもなら歓迎してくれる皆が、今日は部屋にさえ入れてくれなかった
その悲しみからか自然に涙が溢れてしまった