第79章 審神者復帰
『はぁ…気が重いや……』
薬研が行ってから数分が経ち、私は重い腰を上げた
そして屋根裏から地に下りれば重い足取りで皆が居るであろう広間へと向かった
なるべく遅く到着するようにゆっくり歩いたものの…嫌だと思っているせいか一瞬で広間に着いた
広間の前に来れば襖は閉まっているが少しだけ襖が開いていた
『…………』
少し開いてる…
入る前にちょっとだけ覗こうかな…
中の様子を伺うことも大事だよね…?
そう思い、私は襖の隙間から中を覗いた
ー 広間内 ー
鶴丸「主はどこだ!!」
倶利伽羅「落ち着け」
燭台切「薬研くんが広間に集まるように言ってたって一期さんから聞いたんだけど…もしかして主が見つかったのかい?」
薬研「まぁ…直に分かるさ」
厚「なんだよ、カッコつけやがって…」
乱「絶対何か隠してるよ…」
薬研の態度に納得いかない短刀達はじーっと薬研を見ていた
すると、何かに気付いた一期が口を開いた
一期「あれ、包丁はまだ来てない?」
宗三「そう言えば…うちのお小夜も居ませんね…」
江雪「まぁ、そのうち来るでしょう…」
そんな中、主に既に会っている3振りはソワソワしていた
五虎退「うぅ……落ち着きませんね……」
秋田「あれからどこへ行ったんですかね…」
浦島「でも皆なんも言ってないし…多分主と会った人はまだいないのかも?」
五虎退「主様…来てくれるでしょうか…」
そんな色々な思いで深いため息を吐く3振りだった