第77章 刀解の危機
- 一方その頃 -
前任からの呪縛が解かれた刀剣達は広間へ集まっていた
そんな中、重い空気を破ったのは浦島だった
浦島「…俺…こんな結末嫌だよ…」
蜂須賀「浦島…今はそんなことを言ったって何も解決は…」
浦島「だって…!あんな…俺たちのことを折るような、自分勝手な審神者なんかに操られて…今の主を守れなかった…その上、主はもうこの本丸には居ないんだよ…!?それで冷静に居られるなんて、おかしいよ…!」
浦島は目に沢山の涙を溜めながら自室へと走って行ってしまった
そんな浦島の言葉に皆俯いてしまった
長曽祢「確かに…浦島の言う通りだな。今回の件については、俺たちが不甲斐無かった」
和泉守「そうだな…」
和泉守は長曽祢の話を黙って聞いていたが、ふと何かに気づいて辺りを見渡した
和泉守「…なんか、足りなくねぇか?」
明石「ほんまや…さっきから蛍丸も見当たらへん…」
鶯丸「大包平もいないな」
御手杵「主も失った上、仲間まで失うなんて…最大の危機だな…」
事の重大さを改めて思い知らされる刀剣達はますます暗い空気を作り出した