第77章 刀解の危機
- 一方その頃 -
『んー…とりあえず私は本丸に帰るべき?』
こんのすけ「帰っていただけるならその方がいいですが…」
まぁ、闇落ちされるくらいなら帰るけど…
本当に私が審神者でいいのかな…
そう思うと足が本丸には向かなかった
そんな俯き加減の私に、小烏丸は私に声を掛けてきた
小烏丸「主よ。皆は主の帰りを待っておるぞ?あの本丸の救世主は主なのだから、そんな恩人を追い払うと思うか?」
『それはそうだけど…私がもっと強かったら、あんな事にはならなかったのに…』
小烏丸「主は本丸に来てからまだ間もない。未熟なのはしかたないことだ。色々経験した先にそこからまた強くなっていくのだぞ?」
『…ありがとう、小烏丸…。どうなるかわからないけど、一度帰ってみる…今から』
こんのすけ/小烏丸「…今から!?」
『だって早めの方がいいんでしょ?』
私は今すぐ本丸に帰ろうと立ち上がった
するとこんのすけと小烏丸は少し慌てたように口を開いた
こんのすけ「それはそうなんですけど…何もこんな夜に帰らなくても…!」
小烏丸「明日でも遅くはないと思うぞ…?」
『でも、一晩明けたせいで闇落ち?されてたら嫌だし。だから私先に帰ってみるね?小烏丸は皆とゆっくりしてから帰ってきて?皆温泉入ってるだろうから』
小烏丸「だが…夜道の一人歩きは…」
『大丈夫だよ!じゃあ、後はお願いね?』
私は他の刀剣達を小烏丸にお願いすれば宿を後にした
小烏丸「本当に大丈夫なのか…」
こんのすけ「心配ですね…」
その様子をこっそり見ている人物が居たことに誰も気づいていなかった