第71章 はろうぃん
『ほらほら、離れないとお菓子あげませんよ〜』
鯰尾「いいですよ、お菓子より主がいいですし!」
…………鯰尾ぉぉぉぉお!!!
逆効果かよ………!!!!
他に離れてもらう方法は……えーっと…んー……
なかなか離れてくれない鯰尾達に私は頭をフル回転させながら考えていれば、黒い笑みを浮かべた一期が鯰尾と信濃を引き剥がした
一期「お前達、主が困ってるから離れようか」
信濃「えー…まだ主の懐にいたい!」
鯰尾「そうだよいち兄!信濃はいいとして、俺を引き剥がすなんて!」
一期「主を困らせてはいけないよ?」
顔は優しく微笑んでいるが、どこか圧を感じる一期オーラ
そのオーラに鯰尾と信濃は大人しくなってしまった
兄貴強ぇ……
そう思っていれば、一期は私の方を向きながら穏やかな笑みを浮かべた
一期「主、私もお菓子を貰ってもいいですか?」
『…あ、うん!もちろん!はい、一期』
私はお菓子を一期に差し出せば、一期は嬉しそうにお菓子を抱きしめた
一期「ありがたき幸せ……大切に食べさせていただきます」
『大袈裟だろ』
一期の大袈裟な喜びに若干引きながらも、私は残りの粟田口面々にお菓子を配った