第70章 新しい刀たち
『薬研落ち着きなさい!!大丈夫、小さくないから!だから離してあげて…!』
薬研「あ、悪ぃ。つい手が滑っちまった」
そんなん滑るかぁぁあ……!!!!
まったく、油断も隙もない……
これから大変そうだな…この辺の絡み合い……
『……まぁ、とりあえず皆で中に入ろうか…』
大般若「そうだな、立ち話もなんだからな」
何とか場を収めて、私達は広間へと向かった
〜 広間 〜
広間に来れば皆のんびり寛いでいた
そんな中ぞろぞろと広間に入れば皆こちらを向いた
『皆ー。今日から新しく仲間になった、大般若長光、小豆長光、篭手切江、謙信景光、毛利藤四郎の五振りです。仲良くしてね』
全員「……………………………………」
……なんだこの雰囲気の悪さは……!!
歓迎してあげろよ……!!
そんな重い雰囲気の中、貞ちゃんが口を開いた
太鼓鐘「そう言えば、主が言ってたイベントって何?」
あ、忘れてた……!!!
『それはね、ハロウィンだよ!』
全員「……はろうぃん?」
『そう!この時期になると、仮装したり、お菓子もらったり、イタズラしたりするイベントなんだよ!お菓子もらったらイタズラできないけどね?』
秋田「わぁ、すごく楽しそうです!」
五虎退「是非やりたいです……!」
『よーし、そうと決まればささっと準備しよ!お菓子もらう時の合言葉はトリックオアトリート、だよ?』
乱「わぁ、なんか可愛い!ボクもお菓子の用意してくる!」
皆楽しみなのか、用意の為にバタバタと自室に戻っていった
私もお菓子の準備しなくちゃ!
そう思い部屋に戻ろうとすれば、鶴丸に捕まった
鶴丸「主、はろうぃんとやらは仮装も楽しむものだろ?」
『え?あ、まぁそうだけど…?』
鶴丸「よし、じゃあこれを主にやろう!」
そう言って手渡してきたのは何かの衣装だった
袋閉じになってて何の衣装かは分からないけど…
『これ、何?』
鶴丸「俺がしばらく前に買ってきた衣装だ。主に似合うと思ったからな?これを着てくれなかったら、例えお菓子を貰ってもイタズラしに行くかもな」
鶴丸は無邪気な笑顔を浮かべながらそう言い残し、去っていってしまった
……衣装開けるの怖いな…
そう思いながら私は自室へと戻った