第71章 はろうぃん
あれから私は自室へと戻ってきた
そして鶴丸から預かった衣装を畳の上に降ろして自分も腰を下ろす
『また際どい衣装じゃないといいけど……』
……いや、鶴丸ならやりかねない
この本丸には変態しか居ないからな……
そう思いながら、私は衣装の包みをそっと開いた
『………………………………』
中に入っていたのは、胸元がハート型にくり抜かれたデビルのような衣装だった
それをゆっくりと広げてみれば、背中にはデビルっぽい羽根がついていてフリフリのスカートが別で入っていた
『……待って、これ腹だし……!?』
胸も空いてるのに腹も空いてるの!?
いや、これは無理でしょ……!
でも衣装はかわいいけど…
そう思いながら衣装をじっと眺めていれば、こんのすけが現れた
こんのすけ「主様!」
『あ、こんのすけ』
こんのすけ「主様、新しい刀剣男士とは馴染めましたか?」
『あーうん、まぁ…』
まだあんまり話したことはないけど…
てか広間に放置してきちゃったけど
まぁ、大丈夫でしょ!多分!
こんのすけ「それなら良かったです!って……それはなんですか?」
こんのすけは私が持ってた衣装を見て首を傾げた
『あぁ、今日ハロウィンだから…刀剣男士にお菓子配ろうかな〜と思ってたんだけど、こんな衣装貰っちゃって……着るか迷ってた所!』
こんのすけ「ほう、なるほど。はろうぃんは仮装も楽しめるイベントですからね!是非着てみてください!」
『そう簡単に言うなよ〜……露出高いんだから!』
こんのすけ「大丈夫ですよ!なんとかなります!」
他人事かよ……!!!!
なんとかなるって、着るのは私だから!!!
するとこんのすけは小さい手をぽんと叩いて閃いたような顔をした