第69章 こんな朝は初めて
一期「主殿は新しい刀が良いのですか?」
鶴丸「俺達が居るから他の奴なんて要らないだろう?」
小竜「そうそう、俺もいるし」
明石「ほんまは小竜も必要なかったんやけどなぁ」
小竜「………それは、主が決めることだよ」
先程からずっと様子を伺っていたものの……
まったく収まる気配のない刀剣達
懐かれてるのはすごく嬉しいんだけど、いい加減止めないと私の怒りが爆発するよ、あんた達…
そう思いながらも、私は出ている荷物を片付け始めた
物吉「主様?本当に帰られるんですか…?」
『うん!私に任された刀は皆私が責任持って面倒見るって決めたから!だから異議がある子は此処に残ってもいいからね?』
笑顔のままそう伝えれば、刀剣達はスっと大人しくなった
その姿が何だか可愛くてしかたなかった
『皆が懐いてくれてるのはすごく嬉しいよ?でも私は皆同じくらい大好きだから、新刀剣男士にも優しくしてあげてね?』
全員「…はい」
『うん、いい子いい子!本丸帰ったら皆で楽しいことしよ!』
その言葉に皆キョトンとした顔をし首を傾げた
蜻蛉切「主…、楽しいこととは……?」
『んー、それはまだ言えないなぁ』
皆が不思議そうな顔をする中、私はるんるん気分で荷物を片付けていった