第69章 こんな朝は初めて
信濃「大将!大将には俺でしょ!」
後藤「いーや、俺だ!」
今剣「あるじさまはぼくのですから、だれにもあげませんよー!」
なんだろう、この言い争い
すごくかわいくて主癒されちゃう…
そんなことを思いながら言い争ってる短刀達を見ていれば、いきなりぐいっと顎を掴まれ薬研の顔が目の前に来た
『へ?や、薬研?』
薬研「大将は俺だろ?ヤった仲だしな?」
そう言って薬研はにやっと色っぽく笑えば、ちゅっと軽く口付けてきた
『……!?ちょっ……!』
薬研「大将顔赤いな…可愛いぜ?」
『……っ…』
その低音ボイス止めてほしい…!
そんなことを思いながら赤い顔を隠せば、すぐ後ろから一期の声が降ってきた
一期「薬研、ヤったと言うのは?」
薬研「そのまんまの意味だぜ?」
一期「…………」
…………何この雰囲気…!!
気まずい……非常に気まずい……
なんか一期怒ってる……?
そう思いながら二人の様子を見ていれば、薬研と一期の間にバチバチとした何かが血走っていた
そんな中、先ほどのキスシーンを見ていたであろう刀がこちらに酔ってきた
鯰尾「薬研!主は俺のなんだから手を出さないでよ!」
厚「いつもお前ばっかり……!」
『いや、ちょ……皆落ち着きなよ…!』
何でこんなことになったんだ……
ただ本丸に帰りたいって言っただけなのに!
まぁ、嫌な気はしないけどね……
こんなに好いてもらえるなんて本望だし…!
そう思いながら私は皆を見守ることにした