第69章 こんな朝は初めて
そういえば、本丸に戻ること皆に伝えなきゃだよね!
私はそう思って、皆に声をかけた
『あのさ、さっきこんのすけが来てね?仕事があるから本丸に戻って欲しいって言われたんだ』
その言葉に包丁が不満そうにこちらを見てきた
包丁「えー!もっと遊びたかった!」
一期「包丁、主は仕事があるんだからワガママは言っちゃいけないよ?」
包丁「はぁ…しょうがないからお菓子10個で許してやるぞ」
あ、10個でいいんだ、あの子
やっぱり可愛いな
本当はもう少しいるはずだったけど、しかたないよね…ショタが本丸で待ってるんだもの!!!
まぁ、そんなこと口が裂けても皆には言えないけど…
そんなことを思っていれば、すぐ横からソハヤが顔を覗き込んできた
ソハヤ「なんかニヤついてるけど…」
『へ!?あ、いや、ニヤついてないよ!』
大典太「……怪しいな」
やばいよ私そんなに顔に出てた!?
ソハヤと大典太のせいで皆私に疑いの目を向けてくるよ…!!!
『あ、怪しくないし…!何で仕事で本丸に帰るのに嬉しそうにしなきゃならないの…!?』
三日月「……新しい刀が待っているとか」
『…………!』
三日月「はっはっはっ、図星とやつか」
『なっ、ちが!』
小狐丸「ぬしさま、そんなに新しい刀がいいんですか?」
『だから違うってば……!その、本丸で待ってるって聞いたから…待たせたら悪いかなぁ…と』
鶴丸「どうせ主のことだ、その新しい刀の中に小さい短刀でも居るって聞いたんだろう?そうでもしなきゃ主は潔く仕事の為に帰るなんて言わないからな!」
ぎくっ……ず、図星を突かれ過ぎてる…!
なんでもお見通しかよこいつら……!
でも今更言い訳しても無意味だから、素直にショタの為に帰らせてくださいって言おう、そうしよう