第69章 こんな朝は初めて
信濃「大将、短刀には負けないんだ?」
後ろから抱きつきながら私の顔を覗き込んでくる信濃
『えっ…いや、それは……』
薬研「短刀を甘く見てると…酷い目に遭うぜ?大将」
私と長谷部の話を聞いていたのか、話に割って入ってきた短刀二人
短刀に負けないとは言っても、薬研色っぽいし信濃人懐っこくて可愛いし…負けるわ…!!!
信濃「大将、懐入れて?」
『うん、いいよ』
長谷部「あ、主!?既に負けてるじゃないですか…!」
『しかたないでしょう…!可愛いのは否めないんだから……!』
長谷部「はぁ……主と来たら本当に……」
薬研「大将は短刀大好きだからな、しかたない」
自分が短刀だからなのか、少し嬉しそうに話す薬研
薬研も短刀だもんね…やっぱり短刀は可愛い…
そんなこと思っていれば信濃が正面からぎゅっと抱きついてきた
信濃「大将あったかいや」
『よしよし…可愛いね…』
抱きつきながら嬉しそうに微笑む信濃がかわいくて、わたしは信濃の髪を優しく撫でた
そんな会話をしていれば、あっという間にテーブルに朝食が並んでいた
燭台切「皆、朝餉にしようか」
今剣「わーい!ぼくおなかすきました!」
岩融「そうだな!たんまり食べるとしよう!」
朝食が出来上がれば、皆席に付き朝餉の時間が始まった