第68章 たまには酔い潰れるまで
あれから私はまんばくんを布団へと寝せて、再びみんながいる場所へと戻ってきた
すると、みんな酔い潰れたのかその場で寝てしまっている刀剣も居た
『…風邪ひくよ、もう』
私は押し入れから布団を出せば、寝ている刀剣達にかけてあげた
そんな中、後ろから誰かに声をかけられた
和泉守「おい」
『?あ、和泉守…って、顔赤いけど大丈夫?』
和泉守「あぁ…酔っちまった…。少し寝るから部屋まで案内してくれねぇか?ここじゃ寝付けねぇしよ…」
『あ、うん!まだ空き部屋あったから案内するね!』
和泉守「おう、悪いな」
足がおぼつかない和泉守の腕を掴めば、私は部屋まで和泉守を案内した
〜 数分後 〜
『はい、ここが部屋だよ。酔ってるし布団敷けなさそうだから私が敷いてあげるね』
部屋に和泉守を入れれば、私は押し入れから布団を出して敷いてあげた
和泉守「悪いな……」
『いいって!ほら、敷けたからゆっくり休んで?』
私は敷き終わった布団をぽんぽんと叩きながら和泉守を呼ぶ
すると、ふらつきながらこちらに来たかと思えば足がもつれたのか私に向かって倒れてきた
『えっ……ちょ、たんま!!!』
その言葉は既に遅し、私は和泉守に巻き込まれたしまった
『いったー……』
和泉守「悪ぃ…酔ってるせいで…」
和泉守は倒れたせいで私に覆いかぶさっている体制になった
そして、なかなか起き上がれないのかもぞもぞと動いている和泉守
流石に重い……って、このくだり何回目だよ!
押し倒されすぎだよ私…!
『大丈夫?起きれる?』
和泉守「あぁ……なんとかな」
暫くしてから和泉守はゆっくり起き上がり布団の上に座った
この子相当酔ってるな……なんて思いながら見ていた
『あ、寝るのに邪魔になるから私は行くね?なんかあったら呼んで……って、うわっ……!』
寝るのに邪魔になるから私は出ようかなと思い立ち上がろうとすれば和泉守に手を引かれた
『ちょ、どうしたの?』
和泉守「もう少しだけ…傍にいてくれねぇか…?」
『……へ?』
……和泉守が、デレた……だと!?
まんばくんのデレも見れて和泉守のデレも見れるなんて……今日はいい日かも……!