第68章 たまには酔い潰れるまで
『まんばくん、自力で部屋行って。私には運べないわ』
山姥切「…なら……肩くらい、貸してくれるか?」
『あ、うん。もちろん』
すると、まんばくんはゆっくり起き上がり私の肩に手を回してきた
山姥切「……悪い…」
『気にしないで?歩ける?』
山姥切「あぁ…」
私はまんばくんに肩を貸しながら、部屋までゆっくりと足を進めた
〜 数分後 〜
『よっし、着いた〜…』
私は既に引いてある布団にまんばくんをゆっくり座らせた
山姥切「…………」
『まんばくんお酒弱いよね』
山姥切「……別に」
『だって顔赤いよ?』
そう言って私はまんばくんの顔を覗き込んだ
そして、まんばくんと視線がぶつかった
すると、まんばくんの手が私の髪に触れた
山姥切「……あんたは、本当にキレイだ」
『……へ?まんばくん……?綺麗なのはまんばくんだよ…?』
まんばくん、いつもそんなこと言わないのに…お酒って偉大だ…
そう思いながらまんばくんを見ていればゆっくりと顔が近づいてきた
山姥切「……キレイとか言うな……」
その言葉の後に唇にキスを落とされる
『んっ……』
山姥切「……っ…ん」
一度離されたかと思えば、後頭部に手を添えられ深くキスされる
しばらくキスを交わせば、まんばくんはゆっくりと離れた
山姥切「……主…」
そして、熱っぽい目で見つめられればゆっくりと押し倒された
『ちょ、まんばくんっ……』
山姥切「……好きだ…」
まんばくんは覆いかぶさったまま、私の首元に顔を埋めた
私は受け入れようと目を閉じたが、特に何もしてこないまんばくんに不思議に思い目を開けた
『まんばくん…?』
山姥切「………………」
……えっ、寝てる……!?
寝落ちかよ……!しかもこの体制は重い…
でも、あのまんばくんが私のこと好きって言ってくれたのはレアだ……きゅんとした…
私もまんばくんのこと好きだよ。
そう思いながら、私はまんばくんの頭を優しく撫でた