第68章 たまには酔い潰れるまで
すると、そこに奴がやってきた
鶴丸「お、主!来てくれたのか!」
『……げっ』
鶴丸「げっ…とはなんだ!ん?石切丸は主を抱っこ中か…あ、俺も主を抱っこしたいから次貸してくれ!」
石切丸「名残惜しいけど、どうぞ」
そう言って、石切丸は私から手を離した
ちょっと待てお前ら……!!!
私はどこぞのぬいぐるみじゃないんだぞ…!!
鶴丸「よしっ!主、来い!」
胡座をかいた鶴丸は、解放された私に向かって両手を広げた
『いや、鶴丸じゃ安心して身を任せられないよ!』
鶴丸「なぜだ…!何もしないぜ?多分」
『いや、今多分って言ったよね?言ったよね!?って、そうじゃなくて!鶴丸って華奢だから…抱っこなんてしてもらったら折れそう…』
鶴丸「なーに、気にするな!俺はそんなヤワじゃないぜ?」
その細さでよくそんなことが言えるな…!!
どっからそんな言葉が出てくるんだこいつ…
そう思いながら鶴丸を見ていれば、鶴丸が手を伸ばしてきた
鶴丸「ほら、早く来い!」
『うわっ、ちょっと引っ張んないで…!』
鶴丸に強い力でぐっと引っ張られ、私は鶴丸の胸にすっぽりと収まった
鶴丸「はぁ…やっと俺のモノに」
『なってないから!えっ、なに?酔ってるの?鶴丸酔ったの?』
確かにちょっとほっぺた赤いような…
私が来る前から呑んでたみたいだし、酔っててもおかしくないよね……
そう思いながら鶴丸を見ていれば、いきなり唇へキスをされた
『……!!!』
鶴丸「ん……主、触れていいだろ?」
唇を離され見つめられれば、鶴丸は私の胸に顔を埋めてきた