第67章 スイカ割り
鶴丸「主、こんな所に居たのか!」
私を見つけるなり、ニコニコしながらこちらに寄ってくる鶴丸
その様子に清光と安定は嫌な顔をする
大和守「何か用?」
加州「主は今俺たちとスイカ食べてるからお断りだよ」
鶴丸「ほう、スイカを食べてるか…さっきキスしたのが見えたぞ?」
鶴丸は何でも見透かした様に目を細めながら二人を見た
鶴丸ってこうゆう所あるよなぁ…なんて思いながら見ていれば、安定はバレたかと言うような表情を浮かべながら顔を逸らした
それを見た鶴丸はクスッと笑った
鶴丸「ははっ、やっぱりな。キスしたなら、もういいだろう?ってことで、主は借りていくぜ!」
そう言えば、鶴丸は私の膝裏と背中に手を添えればヒョイっとお姫様抱っこをした
『えっ、ちょ!鶴丸!?』
鶴丸「少しだからじっとしててくれよ?」
至近距離でそう言われれば、鶴丸は皆がいるであろう場所へ向かって歩き出した
お姫様抱っこって……!
鶴丸折れちゃうから本当にやめとけって…!
内心そう思いながらも、鶴丸に大人しく抱かれたまま三日月達のところへ向かった
〜 数秒後 〜
鶴丸「主を連れてきた!」
三日月「おお、ご苦労だったな」
皆の所に着けば、私はそっと砂浜に降ろされた
そしてふとスイカに目をやれば、まだスイカは割られていなかった
『あれ、皆まだスイカ割ってないの?』
三日月「あぁ、主が来てからにしようと思ってな」
『えー、別に私の事なんて待ってなくてよかったのに。折角冷えたスイカなのに……』
小狐丸「いいんですよ。ぬしさまと一緒でないと意味がないですからね」
『そうなの…?まぁそう言ってもらえるのは嬉しいけどね!よーし、じゃあ早速スイカ割りしよ!誰が割る?』
このメンバーだったら鶴丸当たりがやりたいって言い出しそうだけど……なんて思っていれば、三日月らは顔を見合わせた後私の方を向いた