第67章 スイカ割り
鶴丸「そりゃもちろん、主が割るに決まってるだろう?」
『えっ、私でいいの?』
三日月「あぁ、良いぞ?じじいが、手取り足取り…スイカの割り方を教えてやろうではないか」
そう言って、三日月は私に目隠しをして棒を持たせた
『ちょっ…、いきなり過ぎるから!』
鶯丸「主、似合っているぞ」
『いや、嬉しくないし…!!』
目の前が見えない状態で言葉だけを発していれば、いきなり後ろから包み込まれ棒を持った手を握られた
『っ……!』
三日月「さてさて、スイカ割りを始めるとするか」
『えっ、スイカ割りするのになんでこんなに密着してるわけ…!?』
三日月の肌が、私の背中に密着していて不覚にもドキドキしてしまう
すると、三日月は耳に唇を寄せ囁いた
三日月「言っただろう?手取り足取り…スイカ割りを教えてやろう……とな」
『いやっ……くすぐった…っ…』
目隠しをしているからか、身体が敏感に反応してしまう
そして耳元で囁かれる声もくすぐったくも、いやらしく感じてしまう
すると、三日月の行動に気に食わなかったのか、鶴丸達が口を開いた
鶴丸「三日月、それは俺がやる担当だぞ!」
小狐丸「いえ、そこは私が」
大包平「いや、俺だ!スイカを割ることくらい容易い、主でもすぐに割れる方法を伝授しよう!」
鶴丸「悪いがスイカなんてどうでもいいんだ。俺は主に触れる機会があればそれだけで満足だしな!」
……えっ?
何言ってるのこいつは…!?
スイカどうでもいいって言っちゃってるよ…!!
何なの一体…スイカ割りだよ!?
主に触る会とかじゃないからね!?
内心鶴丸の言葉に突っ込みながらも、目の見えない私はその場でじっとしていた