第67章 スイカ割り
『はいはい、よしよし』
私は可愛さに負けて、浦島をぎゅっとして少しだけ背中をポンポンと叩いた
すると、浦島は満足そうにニコッと笑った
浦島「やった!主さん柔らかいから気持ちいいんだよねー」
そんなことを言いながら、鼻の下を擦る浦島
可愛い顔してセクハラ染みたことを言うから、どうしても素直に可愛いとは言えない…!
鯰尾と同じタイプだね、この子
そんなこんなで、私達は順番にスイカ割りを始めた
〜 スイカ割り 〜
歌仙「主、右だよ、右!」
『え、右?こっちかな』
私は言われた方向に足を進めれば、同田貫から指摘が入る
同田貫「いや、もう少し左だな」
『えー、今度は左!?』
蜂須賀「いや、斜め右だ」
浦島「違うよ兄ちゃん!あるじさん、そのまま直進だよ!」
千子「いえ、若干左でショウ」
陸奥守「主!前じゃ!前!」
『いや、わっかんねぇよ!!!』
皆自分勝手に右だの左だの…わからないから!
もう主パニックだよ……!!!
誰か代表で言って……!!!
そんな様子に、まんばくんは呆れたようにため息をついた
山姥切「はぁ……主が困っているぞ…」
陸奥守「おー、それはすまんのう!主、とりあえずそのまま前に行って棒を振り落とせばきっと割るき!」
本当かよ……と思いつつ、ここは陸奥守の言った通り前に進んで…ここで落とす…!!
私は言われた通りに進んで棒を振り落とせば、コツンとスイカに当たった
『当たった!』
私は手に伝わった振動にスイカを仕留めたと思い目隠しを外せば、スイカには亀裂さえも入ってなかった
蜂須賀「……割れてないな」
浦島「あー、残念!」
『いや、当たったけど…!』
同田貫「もっと殺す気で棒を振らねぇと」
『殺しす気って…そんな力で何かを殴ったことないしわかんないって!』
千子「なら、次はワタシが…」
そう言って、千子は目隠しと棒を手にすれば再びスイカ割りが始まった