第2章 刀剣男子
『うわぁ…なんか空気悪い……!』
蛍丸「まぁね…、色々有り過ぎたから」
平気な顔をして廊下を歩く蛍丸。
それに黙って着いていく私とこんのすけ。
こんのすけ「…主さま…、此処の刀剣男子は酷い目にあった方々なので…あんまり深く聞いて傷を深めないように頼みます…」
『ん?深く聞いて深く傷をえぐらない様に?それってダジャレ?』
こんのすけ「誰かに襲われてもこんのすけは主さまを助けませんぞ……!!!」
『いやいや切れるなって、冗談だろ……って、うおっ…!ど、どうしたほたるん!』
蛍丸には聞こえないようにこんのすけと話していれば、蛍丸が急に足を止めた為ぶつかってしまった。
蛍丸「主はさ…僕たちを痛めつけたりしない…よね?」
あ、こんのすけとの話聞こえちゃったか!?
まじかよ、まじごめんなさい!!!
『顕現した時も言ったけど、そんな気はないよ?むしろ可愛がりたくてたまらないよ私は…!あ、変な意味じゃないよ!?まぁ触りたいのは事実だけど…こんな風に』
そう言って、蛍丸に目線を合わせながら頭を撫でた。
蛍丸「主………っ」
私の顔を見れば大きな目に涙を浮かべながらいきなり私に抱き着いてきた蛍丸。
きっと本丸に入ってきて前にされた事を思い出してしまったんだろう。