第8章 甘いのがお好き………?(青さんメイン)
なぜだか突然真っ直ぐ私を見つめる
章ちゃんの目を前に
必死に振り払った欲望さんが
いそいそと出戻ってきて
むくむくと勢いよく
膨れ上がってきてしまう…(涙)
今にも暴走してしまいそうな
危うい欲望さんをなんとか押さえ込もうと
「ど…どうしたの…章ちゃん…(笑)?」
なんて笑って目をそらそうとすると
安「動いたらあかん…
ちょっとじっとしといて……?」
章ちゃんの手が私の頬を包み込んで
ゆっくりと顔が近付いてくる…
目の前に近付いてくる章ちゃんの顔に
ただでさえ熱いほっぺたは
燃えそうなほどの熱を帯びて……
あぁ……もうどうにでもなれ……!!!!
そんな感情に支配されて
目を閉じた瞬間…
唇と唇………
ではなく
少しひんやりとした
章大のおでこが私のおでこに触れて…
安「やっぱり熱い………」
そんな章大の声が聞こえてくる…
「熱くない…!
いや…熱いんだけど…大丈夫だから(笑)」
そう言って閉じていた目を
焦って開けると…
章大は
一つ大きなため息をついたあと
私の手を掴んで立たせると
寝室に入り有無を言わさず
私の体を布団の中にもぐり込ませる…
「あの…章ちゃん………?」
安「ん………?」
「なんか…怒ってる………?」
どこか不機嫌な章ちゃんの態度に
恐る恐るそう聞いてみると…
安「別に怒ってないよ……(笑)
今日ずっと一緒におったのに
熱があるんに気付けんかったから…
しんどかったやろ…ごめんな………?」
そう言って申し訳なさそうに
ふわりと優しく笑いかけてくれる…
私の頭に優しく触れる章ちゃんの手に
私を見つめる優しい章ちゃんの目に
こんな時なのにひどく欲情してしまう私は
どこかおかしいんだろうか……?
触れたくて…触れてほしくて…
章ちゃん見つめると…
安「じゃあ俺隣の部屋におるから
ちゃんと暖かくして寝とくんやで…?
薬は後で持ってくるから…」
そう言って章ちゃんは私の側から離れ
部屋を出ていってしまう…
優しい章ちゃんが好き…
本当に大好き…
それなのにどうして今日は…
それだけじゃ満足出来ないんだろう……