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∞な短編集

第8章 甘いのがお好き………?(青さんメイン)


安「こころ…洗い物終わったんやったら

こっちきて一緒にテレビ見よ(笑)?」



夕御飯の後片付けを終えた私に

そう言って章ちゃんは

ソファーから手招きをする…



「はいはい…今行くよ(笑)」



そう短く返事をし

手にしていた布巾をキッチンにおき

手を洗って章ちゃんの隣に座ると

ふわりと温かい章ちゃんの手が

私の手を包み込んで…




安「手…冷たくなってるやんか…?

お湯使えば良かったのに……」



なんて眉間にシワを寄せ

私の手に息を吹き掛ける…



こんな時私は

本当に幸福者だと感じるんだ…



いつだって優しくて…

いつだって私を気遣ってくれる…



そんな章ちゃんが大好きだから…。




「ありがとう章ちゃん…

でも大丈夫だよ?

お湯を使うと手荒れしやすいから

水の方がいいって

誰かがテレビで言ってたもん(笑)」




安「そうなん(笑)?

でもこころはすぐ風邪ひくから

気を付けなあかんよ?」



「はいはい…分かりました(笑)

ちゃんと気を付けますよーだ!」




そう私が舌を出しながら返事をすると



"何やねんそれ(笑)"



なんて文句を言いながらも

私の手を握ったまま

テレビを見はじめる……




テレビを見初めて少しすると


……ん……?



なんだろう…

少し体が熱いような…………?





空いている右手でほっぺたに触れると

ひんやりとした手の感触が

気持ちよく感じる……



あれ…これはまさかの……熱ですか(汗)?



あぁ…まずい……

さっきあんな悪態をついたばかりなのに……(涙)



熱のせいでぼんやりとする頭をふり

隣に目を向けると



テレビに夢中で

私の異変には気付いてない模様 (笑)




それにしても…

章ちゃんの横顔かっこいいなぁ…



そのきれいな横顔にキスしたいなぁ……



って…何考えてんだか……(笑)


ダメだダメだ!!



熱のせいで体がぽかぽかして

軽く狼になりかけてる(汗)



欲望が渦巻く頭をもう一度勢いよくふり

冷静になったところで


再度チャレンジだ……!



なんて意気込んで

隣にちらりと目を向けると


テレビを見ていたはずの章ちゃんが

なぜだか私をじっと見つめていた……
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