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∞な短編集

第7章 素敵な片想い(黄色さんメイン)


亮side

あきの膝の上で

いつの間にか眠ってしまった俺が

目を覚ましたのは


もう外も暗くなった頃で………



ゆっくりと目を開けた俺が

一番に見たものは

俺を膝に乗せたまま

ソファーに寄りかかり眠る

あきの顔やった…………



温かいあきの膝から体を起こし

眠っているあきの顔に顔を近付けると



小さく開いた唇から

小さな寝息が漏れる…



「何やねんお前…………(笑)


男の前でそんな無防備な寝顔見せたら

あかんやろ…………?



しかもお前のことが


好きな男の前で………………?」



そんな言葉を囁きながら


ゆっくりあきの唇に唇を重ねる……



柔らかくて甘い唇の感触に

心臓はばくばくと暴れまわるけど



これは俺だけが知ってる

秘密のキス……




ほんとは


あきの目をみて


照れたりするとすぐに赤くなる

あきのほっぺたに触れて



大好きやって伝えたい……



でもあきの存在が

あまりに自分の中で大きくなりすぎて



気持ちを伝えることで


あきを失うことが



怖い………



触れていた唇して



あきの寝顔を見つめていると



"ん……………?"


なんてかすれた声がして

あきの目がゆっくりと開く…………



"亮ちゃん起きてたの……………?"



そう言って

目をこするあきから



俺は見つめてたことがばれないよう



静かに目をそらした………
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