• テキストサイズ

∞な短編集

第7章 素敵な片想い(黄色さんメイン)


あきside

亮ちゃんに背中を向け

赤くなった顔を隠していると



"こっち向いて?"

なんて言う亮ちゃんの声がして



体を亮ちゃんのいる方に向けた瞬間

亮ちゃんの頭が

膝の上に降ってきて…………



膝の上から私を見つめる亮ちゃんに

バックんバックんな心臓を

何とか押さえ込もうとしている私に

亮ちゃんは笑顔で


"ちょっと休憩(笑)"


なんて目をつぶる…………



どうして亮ちゃんは

こんなことを平気で

出来ちゃうのかな……(涙)?


それはきっと

私が亮ちゃんにとって


女ではないからで…………



亮ちゃんに


女として見られていないことが


悲しくて悔しくて仕方ない……



それでも


私の膝の上で


気持ちよさそうに目をつぶる

亮ちゃんが堪らなく愛しくて



亮ちゃんの黒い髪をなでながら


額にかかる前髪を

指先でくるくるともて遊んでいると



亮ちゃんの静かな寝息が

唇から漏れる…







「亮ちゃんが好きだよ…?

すごくすごく大好きなんだよ………?」




そう小さな声で呟いて




私は亮ちゃんの無防備な唇に


ゆっくりと自分の唇を重ねた………
/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp