第2章 消したい恋心
「まーた来てたんや(笑)?
ここヤスの自宅ちゃうんやから
言い加減にして(笑)?」
そう言いながら
俺の髪をぐちゃぐちゃにする大倉に
「ごめん…
だってここ居心地ええんやもん(笑)」
笑顔でそう返事しながらも俺は…
「めぐ……お腹すいた………(涙)」
彼女の名前を呼ぶ大倉の唇…
「今ご飯にするからちょっと待ってて…?」
そう言って
キッチンでご飯の準備をするめぐに
「ゆっくりでええよ…?
でもその代わり外寒かったから
ちょっとだけ温めて(笑)?」
なんて甘えて
後ろから抱きしめる大倉の手に…
僕には触れることさえ許されない
めぐの体を包み込んでしまうその体に
その全部に僕は嫉妬して
その全部をめちゃくちゃにしてしまいたい
そんな欲望にかられる……