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∞な短編集

第2章 消したい恋心


あきらめよう…もうやめよう…


そう何度決意しても…


気が付くと君の家の前にいて

考えるより先に

指がインターホンを押している…



それはきっと

玄関から顔を出した君が


「また来たの章ちゃん(笑)」


そう少し呆れた顔をしながらも

いつも僕をあったかい家の中に

招き入れてくれるから…


「だってめぐの家居心地ええんやもん…♪」


そう言った俺に君は


「忠義が帰ってきたら

また文句言われるよ……(笑)?」


なんて……


僕の心を捕まえて

どうしても離してくれないその笑顔を

僕に向けるから……



大好きで…大好きで…

その笑顔をずっと見ていたいと


心の底から願ってるのに



どこか心の片隅で

その笑顔を泣き顔に変えても


君を手に入れたい…



そう願ってしまう

黒くて汚い僕がいる……
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