第5章 (続)ヤキモチの先には………?
ちぃside
涙を流すのはずるい…
こんなことしたら
めんどくさいと思われる…
そう分かってるのに
涙は勝手に溢れてきて……
「ごめんね…違う…違う……(笑)
今のは…取り消すから………」
なんて焦って早口で喋る私の顔を
信ちゃんの手が包み込んで横を向くと
唇に柔らかい信ちゃんの唇が重なる……
「ほんまにあほやなぁお前は…?
紹介ぐらいされたるわ!
別に怖いことなんかなんもない…
お前は俺の彼女やろ…?
やったらどうどうとしといたらええ(笑)
不安な時は俺に言え…
悩んだ時もちゃんと相談せぇ…
俺が全力でお前を守ったるから?」
唇が離れた後
そんな言葉と一緒に見せてくれた笑顔は
とってもとっても優しくて
私は…
"ごめんね?"そう何度も呟ながら
信ちゃんの腕をぎゅっと握りしめた…