【アイ★チュウ】人見知り同士、仲良く恋しませんか?【男主】
第1章 第一章 はじめまして
「朝陽、連れてきたよ。」
「やっと来たか。」
「朝陽さっきぶりー」
「どこに行っていたんだい、朝陽…ん?後ろの方は?」
俺はまたぺこりと頭を下げた。
それにしてもみんな顔の雰囲気が微妙に違う。朝陽はアジア系、ほかの人達はヨーロッパ系だろうか。
そういえば、最近異国籍グループが人気になり始めたと妹から聞いた覚えがある。
まさかとは思うが…
「そのまさかだよ。」
「お前はそういつもひとりでブツブツ言っているのか?」
「なっ、別に、好きでやってるわけじゃ。」
「リューカー、そんな喧嘩腰でいうなよー。ごめんな、俺はレオン!よろしく!」
すっと横からメンバーの一人、レオンが仲裁に入った。
人懐っこい笑顔が特徴的な元気な少年。確かに、女性に人気が出るわけだ。
僕は「瑞月、流水瑞月。よろしく。」と差し出された手を握り返した。
人見知りではあるが、こうして誰かと自己紹介を交わすというのは何万とやってきた。
社交辞令だけは俺に勝てるものはなかなかいないと思う。
「そんな警戒しなくても、とって食ったりしないぜ?」
「と、とって食う!?」
「こら、レオン。あまり瑞月をいじめるなよ。」
「そ、それよりノアさん…?どうかしましたか…?」
朝陽の一言で注目が『ノア』に集まる。
「もしかして…」と『ノア』が呟いた。皆もどうしたと首を傾げる。
「瑞月、あー、いや。何でもない。それより、レッスンを再開しよう。朝陽も来たことだ。1曲、瑞月に魅せよう。」
OKと皆が答えた。僕はレッスン室の端に座り、彼らの演奏に身を任せた。