第8章 ~ 夢の続き ~
会いたかったと
会いたくて会いたくて
どうしようもなかったと
そう言えたらどんなに良いか
でも潤には愛理ちゃんが居る
どうにもならない事は分かってるよ
潤の目を見つめるのが辛くなって
視線を外し
俯いたその瞬間
繋いだままの左手を強く引かれ
気づけば
潤の腕の中に居た
えっ・・・?
潤 「俺の事・・・好き・・・?」
耳元で聞こえる
潤の少し鼻にかかるその声に
頭がくらくらする
潤 「あー・・・先に聞くのは卑怯だな・・・。」
今あたしどういう状況・・・?
潤 「俺はおまえが好きだよ。すげぇ好き・・・。は俺の事好きじゃない・・・?」
この人は何を言ってるんだろう
混乱する頭で何も言えずに居ると
抱きしめられてた腕が緩み
潤に顔を覗かれる
潤 「他に好きなやつがいる?さっきの男と付き合ってんの・・・?」
見られてたんだ・・・
思わず顔を小さく何度も横に振る
そんなんじゃない
そんなわけない
潤以外に好きになれる人なんて
できるわけない