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たった1度

第7章 〜 懺悔 〜


翔 「で・・・昨日あいつからきたメール・・・。」

そう言って携帯を差し出すと

潤くんは迷う様に少し間を置いて

怖々手に取る




送信者
件名 無題


翔ちゃん。
この間は泣いたりしてごめんね。

そしてずっと話せなくてごめんなさい。


今まで潤に彼女が出来てもちゃんと友達をやってきたし、これからも大丈夫だって思ってた。


潤があたしを友達以上に思ってない事もこれから先もそうだって事も分かってた。


でも頭では分かってたのにもう心がついてかなくて。


苦しくなっちゃって。


どうしたら潤を諦められるのか。

どうやって潤を忘れたらいいのか。


出来ないなら潤から離れるしかないと思った。


そばに居たらあたしは潤を忘れるなんて出来ない。


だからあの夜、もう最後だと決めて潤に一緒に居てもらったの。


誘ったのはあたしだし、潤酔ってたし、だから潤は何も悪くないよ。


あたしが自分勝手な思いでした事。


潤を苦しめてるのかもしれないし、愛理ちゃんへの罪悪感もある。

でもね、翔ちゃん。

あの夜、潤と一緒に居られて世界中で自分が一番幸せだと思えたよ。


潤のひとつひとつがあたしを幸せにしてくれた。


だから後悔はしてないんだ。

多分あたしのやり方は間違ってるんだよね。


でももうどうしたらイイか分かんなかった。


翔ちゃん、嘘をついてごめんね。



あたしは潤を好きだったよ。


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