第7章 〜 懺悔 〜
収録終わりの楽屋
潤くんと二人きりになるタイミングを見計らって声を掛ける
翔 「潤くん、ちょっと話せる?」
潤 「ん。」
そう短く返事をする潤くんは
きっと何か気付いてる
潤くんからあの夜の事を聞いた日から
ふたりともの名前を口にしてない
翔 「愛理ちゃんとはどう?」
潤 「おとといメール来た・・・。」
翔 「何て?」
潤 「やり直したい・・・って。」
翔 「何て返したの・・・?」
潤 「まだ・・・返してない。」
潤くんはさっきからずっと俺と目を合わせない
ここから先は完全に俺の自己満足
は望んでないのかもしれない
でも伝えられずにはいられなかった
翔 「潤くんさ・・・あの夜の事覚えてないって言ってたでしょ?」
潤 「ああ・・・。」
翔 「全く・・少しも覚えてない?」
潤 「・・・・・・。」
翔 「はさ・・・覚えてたよ・・・。」
潤 「えっ・・・?」
翔 「今から俺が話す事はめちゃめちゃルール違反だし、多分・・自己満足。俺のポリシーにも反するけど・・・それでも伝えなきゃいけない気がするんだ・・・。」
潤 「・・・うん。」
俺は深く息を吐いて
今までの事を話しはじめる
潤くんから話しを聞いて
の家に行った事
そこであいつを怒鳴った事
ニノに鈍感だと言われた事
潤くんは身動きひとつしないで
俺の話しをジッと聞いてた
俺の前で泣き崩れた
と話すと
何かに耐えるようにそっと目を閉じ
口元を抑えた