第1章 〜 報われない恋 〜
あれから5年。
断ち切れない思いを抱えて
あたしは今日も友達のフリをする
「ご飯なら愛理ちゃんに食べさせてもらえばいーのに。」
テーブルに出来た料理を並べながら言う。
潤 「あー・・・あいつ今海外だし。」
「撮影?」
潤 「・・・多分。」
愛理ちゃんは潤の彼女だ。
1年位前から付き合い始めた
モデルの彼女と潤が並んでる姿は
恐ろしくお似合いだ。
「多分、て彼氏なんだからフツースケジュール把握しない?」
潤 「知らねーよ。・・まぁ色々あんだよ。」
その色々、が何なのか気になったけど
潤の目が少しだけ寂しそうだったから
それ以上聞くのをやめた。
潤は最近愛理ちゃんの話をする時
少し不機嫌になる。
ねぇ、潤。
うまくいってないの?
あたし決心してるのにな
潤とは友達で居るって
うまくいっててくれないと
決心が鈍りそうで怖いよ