第1章 〜 報われない恋 〜
潤 「、居る〜?」
インターホンも鳴らさずに部屋に入ってくる彼。
「何でいきなり入ってくるわけ?」
ちょっと怒ったフリをして言うあたしに彼は
「だってカギ開いてたし。」
と悪びれずに言う。
彼は嵐の松本潤。
誰もが知ってるアイドルグループの一員だけど
あたしにとっては
高校時代のクラスメートであり
気の置けない男友達であり
報われない恋の相手
潤 「メシ食わして。」
コートを脱ぎながら言う。
「大したもんないけどいい?」
あたしは冷蔵庫を開けながら答える。
ほんとはいつ潤が来ても良いように冷凍の作り置きはいっぱいある。
あたしと潤が出会ったのは
高校1年生。
潤はその時もうジャニーズだったし、
ファンもたくさんいた。
フツーだったら
本気で恋をしちゃいけない様な人だけど
あたしは出会った瞬間
彼に恋をした。
顔がカッコイイとか
スタイルがイイとか
ジャニーズとか
そういうの感じる前に
ああ、ヤバいな
って。
あたしこの人の事
好きになっちゃうんだろうな、
って