• テキストサイズ

たった1度

第6章 〜 消せない想い 〜


翔 「・・・じゃあ、俺とも出来る?」


 「・・・・・・・。」


翔 「好きじゃなくても出来るなら俺とも出来るでしょ?」


 「何言ってんの翔ちゃん(笑)」


そう笑うあたしに

翔ちゃんはソファから立ち上がり近づく

動けないままでいるあたしの手首を掴み



『出来るよな。』



と言って顔を近づける


手首を掴まれた翔ちゃんの手が思いがけず強くて

振りほどけないまま

翔ちゃんの顔が近づく


唇が触れる寸前

立っていられなくて

手首を掴まれたまま

その場に座り込む


 「いやっ・・。」


翔ちゃんが怖かったわけじゃない


本気で言ってるんじゃないのも分かってる


 

怖かったのは



潤以外とはキスも出来ない自分を



思い知らされてしまったから




潤をどんなに好きか




思い知らされてしまったから



/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp