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たった1度

第6章 〜 消せない想い 〜


翔 「なぁ・・・。」

 「なに・・・?」


翔ちゃんの顔があまりにも真剣で

何を言われるのか怖かった





翔 「潤くんを・・・・好き?」



 「・・・・・・・。」



突然の問い掛けに頭が真っ白になって


思わず返事が出来なかった



翔 「ずっと潤くんを好きだった?」





そんな風に真っ直ぐな目で聞かれてしまうと


思わず全部吐き出してしまいそうになる


でももう諦めると決めたから



もう忘れると決めたから



 「何それーそんなわけないじゃん(笑)」

翔 「潤くんを好きなんだよな?」

「だから何でそうなんのー?」

翔 「頼むから本当の事言ってよ。」

「どうしたの、翔ちゃん?(笑)」

翔 「もう嘘つかなくていい・・・。」


やめて・・・ 翔ちゃん



 「あたしが潤としたから?したから好きだなんてあたしそんなに純真じゃないよー。」


翔 「おまえは純粋で真っ直ぐだよ。好きでもない男と酔った勢いでなんかやらない。」


 「翔ちゃん、買い被り過ぎ。あたしだって別に好きじゃない人とだって出来るし。」


翔 「は出来ない。そんなことしない。」


 「しつこいなー。出来ちゃうんだって。」


翔 「俺が間違ってたんだ・・・。」



ウソをつき続けるあたしを

真っ直ぐ見つめる翔ちゃんは

怖いけど悲しい目をしてる


やめて、翔ちゃん

そんな目で見られたら

あたしはどんどん弱くなる

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