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たった1度

第5章  〜 真実 〜


翔 「それって・・・が言ってたの・・・?」

和 「いやいや、ちゃんのあの感じ、誰にも打ち明けてないでしょ。」

翔 「ニノは・・何で分かった・・・?」

和 「そりゃあ見てれば分かる。」


そう得意そうに言うこいつは確かに

人の心をよく読む


翔 「・・・・・・。」

和 「大体、翔ちゃんはずっと一緒に居るから麻痺してんのかもしんないけどちゃん一般的に見て相当レベル高いよ?」

翔 「レベル?」

和 「うん。そこらへんのアイドルとかより全然可愛いし、性格なんてめちゃめちゃイイじゃん。」

翔 「まぁ・・・。」

和 「そんな子が何年も彼氏いないなんておかしくない?」


そう言えば高校の頃からずっとひとりだった

誰かを好きだなんて聞いた事ない



和 「多分、潤くんの事ずっと想ってるんだよ。」

翔 「・・・・・・・・。」

和 「納得?」

翔 「・・・・・・。」


ニノに言われるまで全く気付かなかった


話をしながら頭の中は色んな思いが駆け巡って


5年も一緒に居て


そんな大事な事に気付かなかった
自分が腹立たしくて何も言えなかった


そんな俺を察した様にニノが独り言の様に話続ける


和 「翔ちゃんも潤くんも近くに居過ぎて分かんなかったんだね・・・。」



昨日を汚い言葉で傷つけた場面が


さっきから何度も頭によぎる


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