第5章 〜 真実 〜
翔 「ニノは・・見てて分かったってこと・・・?」
和 「まぁ・・ね。」
翔「なんで・・・?」
和「だって潤くんと話してる時のちゃん、めちゃめちゃカワイイよ。」
翔 「・・・・・・・。」
和「あれは潤くんが好きで好きでしょうがないって顔じゃん。」
翔「・・・・・・。」
和「まぁちゃんも気付かれない様に必死で隠してたけどさ・・・。」
何も言えずに黙り込む俺に畳みかけるようにニノが続ける
和 「俺別にちゃんに恋愛感情とか全然ないけどちゃんにあんな顔させる潤くん、ちょっと羨ましかったし、ちょっと嫉妬したもん。」
俺は今更あいつに何か言ってやれるんだろうか
突き放したのは俺なのに
和 「それとさ、翔ちゃん。」
翔 「ん・・・?」
和 「ちゃん。覚えてるよ。きっと。」
翔 「何を・・・?」
和 「潤くんとの事。」
翔 「・・・・・・。」
和 「どんな流れででふたりがそうなったのかは分かんないけどさ。覚えてないなんて嘘だよ。」
翔 「嘘・・・?」
和 「もし酔ってたとしても好きな人に触れられたらその瞬間酔いなんて醒めるでしょ?」
翔 「・・・・・・。」
和 「もしちゃんから仕掛けて誘ったんだとしてらすげぇ覚悟だし、多分すげぇ苦しかったと思うな・・・・。」
少し寂しそうにそう話して
“だから助けてあげなよ” と