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たった1度

第4章  ~ 嘘 ~


「・・・・・・。」

翔 「潤くんから聞いた。」

 「バカだなぁ・・潤。翔ちゃんにしゃべっちゃうなんて。」

翔 「バカなのはお前も一緒。」

 「そっか(笑)」

翔 「そっか、じゃなくてさ。おまえ分かってんの?」

「何が?」

翔 「何が・・・って。友達と酔っ払ってとかってありねぇだろ」

 「んーまぁ、翔ちゃんの中じゃありえなくてもあたしの中じゃありなんじゃない?」


のそんな言葉に

一瞬何を言えばいいのか

分からなかった

こいつマジで言ってんのか


翔 「一番悪いのは潤くんだよ。潤くん相当酔っ払ってたみたいだから覚えてないって言ってるけど・・・。」

 「・・・・・・。」

翔 「大体こういうのは男の方が悪いし。第一、愛理ちゃん居るのに・・・。」

 「潤、覚えてないって・・・・?」

翔 「お前は覚えてんの?」

 「ぜーんぜん。」

翔 「潤くんが悪いったっておまえだって悪くない事ないだろ?愛理ちゃんが居ること位分かってんだろ!?」

 「だから酔っててそんなのいちいち考えてないって!」


あきれて物が言えないってこうゆう事なんだな


 「愛理ちゃんにバレなきゃいいんでしょ?
あたしが話すわけないじゃん。
潤が話さなきゃいいだけでしょ。」

翔 「・・・・・・。」


 「もういいじゃん。やっちゃったもんはしょーがなくない?たまたまそういう気分だったの!
もうしません、ゴメンナサイ。」



の棒読みの“ごめんなさい”に

さすがにキレた


翔 「なぁおまえ本気で言ってんの?」


 「本気。」


翔 「俺・・おまえがそんな奴だと思わなかったよ。酔っ払って好きでもない男とやっちゃう様なバカな女だと思わなかった!」


感情のコントロールが効かなくて

思わず怒鳴ってた


は何も言わず

俺に背中を向けたままだった




翔 「おまえサイテーだな・・・・。」


そう呟いてそのまま部屋を出た


最後までは振り返らなかった
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