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たった1度

第2章 ~ 終わりの夜 ~


それからあたしは夢を見た







もう一生見る事の出来ない







甘い甘い夢







あたしの左手を押さえつける



潤の右手



顔にかかる潤の髪



首筋に耳に瞼に落とされる



潤のくちびる



潤の吐息



潤の匂い



そのひとつひとつが



あたしに夢を見させてくれた



それは気が遠くなるほど



甘くて



切ない



最後の夢




深い深い



海の底に



沈んでいく様な





苦しい苦しい







最後の夢


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